ビジネススキル養成所

元戦略コンサルが監修!30代中堅社員に送る生産性を150%アップさせる仕事術

ブログタイトル画像PC

MENU

タイ人と上手く付き合っている人だけが知る秘訣とは?

f:id:yujiro-akimoto:20181008104058j:plain

タイは「微笑みの国」と言われます。

 

国民の大半が仏教を信仰しているからでしょうか。

それとも南国特有のおおらかさ(タイでは良く「マイペンラ
イ(大丈夫、気にしない)」が使われます)のでしょうか。

 

初めて観光でタイを訪れたときに、レストランや商店の店員
が日本では出会ったことのない微笑みで迎えてくれたのが
非常に印象的でした。

 

しかし、ビジネスではこの微笑みが時として、日本人である
私たちを悩ませてしまうことがあります。

 

以前、日本の製造業の経営支援をしていた時の話です。

 

この会社は、情報システムの刷新に取り組むことになり、
タイにある工場もその対象となりました。

 

工場を訪れ、情報システム部門のタイ人のスタッフとこれ
から実施すべき事項について、打ち合わせを持ちました。

 

打ち合わせの最後に、ホワイトボードに工程表を書いて、
確認をしました。

 

「このデータの整備は、○○さんが△△月までにやって下さい」

「利用者への説明会の選定を□□さんが☆☆月までに済ませ
 て下さい」

「その選定に基づいて、説明会の開催通知を★★月までに
 済ませて下さい」

 

タイ人スタッフは、ホワイトボードの内容を熱心にメモして
います。

 

私:「それでは皆さん、質問はないですか」

タイ人スタッフ:(特に質問もなし)

私:「それでは内容は理解できたと言うことですね」

タイ人スタッフ:「はい」

私:「今後はこの内容に従って作業を進め、毎週進捗を管理
   したいと思います」

と言って打ち合わせは終わりました。

 

こちらとしては、内容を丁寧に説明し、質問もなく理解できた
という事だったので、「あとは計画通りに進めていけばいい」
と安心していました。

 

しかし、翌週の進捗会議で全く作業が進んでいないことが判明
しました。

 

ある時、タイに駐在している日本人の方と話す機会があり、
このことにも触れ、私の方から「やはり、南国という気候の
せいが影響してのでしょうか。みんな大らかで、こちらが判
ったかと念を押したら『判った』と言ったのに、実際には判
ってなかったんですよね」と半ばあきらめ気味の発言をしました。

 

それに対して、その人はこんなことを話してくれました。

 

  • タイの人というのは、仏教への信仰が篤いので、争うと
    ことを好まないが、同時に自尊心も非常に高い人が多い。
  • そのため、「判ったか」と聞かれても、自分が「判ってい
    ない」ということを公言するのをはばかる傾向がある。
    そのため、あえて「判った」と言ってしまう
  • 一方で、相手に対する思いやりも非常に強く、自分が判ら
    なかったというのは、相手の説明が悪かったためだが、
    そのことを相手に直接伝えるのを避けるため、あえて
    「判った」と言ってしまう

 

その説明を聞いて、「なるほど、そういう考え方もあるものか」
と気づかされました。

 

改めて、文化の違いを知らされた訳で、より丁寧に説明するだけ
でなく、同じ内容であっても毎日説明することで、相手の理解度
を把握する必要があると実感した出来事でした。