ビジネススキル養成所

元戦略コンサルが監修!30代中堅社員に送る生産性を150%アップさせる仕事術

ブログタイトル画像PC

MENU

プロジェクトとは何か。私的プロジェクト概論

f:id:yujiro-akimoto:20190424152222j:plain

最近、あるプロジェクトが終わったのですが、
最後のミーティングの時に「一言挨拶を」
と言われました。

何を話そうかといろいろと考えて、次のような
ことを話しました。


プロジェクトとは変わることへの挑戦だ!

これまで数多くのプロジェクトに参加してきました。
企業の事業戦略を作ったり、組織再編をしたりと
取り組んだ課題は様々した。

 

プロジェクトマネジメントの教科書を見るとプロジェ
クトとは、「独自のプロダクト、サービス、所産を
創造するために実施する有期性のある業務」と定義
されていますが、よく「プロジェクトとは何ですか」
と聞かれた時の答えとしては、いまひとつピンとこ
ないところがあります。

 

しかし、改めてプロジェクトとは何かを考えたときに、
目の前の課題は違えども根底に流れているコンセプト
には共通していると思います。

 

それは、「変わる」ということです。

 

事業戦略にせよ、組織再編にせよ、プロジェクトで
ははこれまでとは違う「何か」を求めて組織が変化
することを意味しています。

 

しかし、この変わるということが、人にとっては最
も困難なことの一つです。

 

つまり、人間というのは「変わらないことを好む」
性質があるのです。

 

この特徴をホメオスタシスと呼びますが、ホメオスタ
シスとは生体をより長く生きながらえさせるために、
生体の安定的な状態を維持する恒常性維持機能のこと
を指します。

 

プロジェクトとはこの変わりたくないという人間の
本質に対する大いなる挑戦であり、だからこそ上手
くいくプロジェクトもあれば、そうでない結果にな
るプロジェクトもあり、コンサルタントとして常に
成長の場を提供してくれます。

 

しかし、プロジェクトはコンサルタント一人ででき
るものではなく、バックグランドの異なる人たちの
チームが、英知を集め、汗を流し、努力をするから
こそ、成功したときの喜びや達成感は何事にも変え
られない醍醐味があります。


総論賛成、各論反対

プロジェクトにおけるホメオスタシスの一例が
「総論賛成、各論反対」という態度です。


例えば、営業力を改善するプロジェクトがあった
とします。

 

販売実績を分析した結果、売上の上位20%の顧客
が、全体の売上の80%を構成しているということ
が分りました。いわゆる「パレートの法則(20:80の
法則)」というやつです。

 

その結果にもとづいて、営業マンの行動計画(時間
配分)を見直すことになり、売上上位の顧客には
より多くの時間を割き、逆に売上の下位の顧客は
投入時間を削減する(例えば、訪問はせずに電話
で済ませるなど)という方針案が作成されました。

 

活動の中心である営業部門の全員がこの方針案の
狙いや意味合いを理解し、方針案に従って行動す
ることが決定しました。

 

しかし、実際には決定した内容通りには進んで
おらず、営業マンの行動が最適化されていない
ことがその後に判明しました。

 

担当の営業に聞いてみると次のような返答が返っ
てきました。

 

「方針の内容は全くその通りだと思うのですが、
このお客さんは昔からの付き合いも長く、訪問を
しなくなるとお客さんが困ると思います。決定
内容を強行に進めると期初に立てた自分の計画
が達成できなくなるんですけど、それでもいい
ですか」


最後に

いかがでしたか。
変えるというのは、ある意味で組織に強い力を掛
けることで、変わることのできない人にとっては、
プロジェクトはストレスやいやなことにしか感じ
られません。

 

しかし、その変化とうまく折り合いをつけたり、
利用することで、個人として変わることへの耐性
が身につくのです。