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元戦略コンサルが監修!30代中堅社員に送る生産性を150%アップさせる仕事術

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社内コンサルタントになりたい人はこの点を気をつけて!

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「アップ・オア・アウト」って聞いたとありますか?

経営コンサルティングの会社では、「アップ・オア・アウ
ト」という人事制度があります。

これは、毎年の業績評価の際に、これ以上成長(昇進)が
見込まれないコンサルタントは退職してもらうというもの
で、昇進(アップ)もしくは、退職「アウト」のどちらか
を選択するものです。

一見すると非常にシビアな制度ですが、ヒトが主な経営資
源である経営コンサルティング会社にとっては、ランク別
の人員比率を維持しておかないと、不要な固定費を負担し
なければならず、コンサルタントをながく同じランクで滞
留させることができないという台所事情があります。

 

しかし、実際のところアウトになる人は稀です。

 

たいていの人は、次の様なチャンスをみつけて、在籍して
いたコンサルティング会社を卒業します。

  • 起業する
  • 事業会社に転職する
  • 別のコンサルティング会社に転職する

 

 

 社内コンサルの苦悩

このうち、「事業会社に転職する」場合、シニアなコンサ
ルタントの場合は、経営を司るポジションにつきますが、
若手コンサルタントの場合は経営企画のような部署で活躍
することが多いようです。

中には、経営コンサルティング会社での経験を活かして、
社内でコンサルタントのように活動する「社内コンサル」
になる場合もあります。

 

先日もそんな社内コンサルの方とお話しする機会がありま
した。

 

別の人から、ある会社が業務改革に取り組んでいるので手
伝って欲しいという依頼がされたので、その会社に訪問し
て、話を聞きました。

 

その会社は、様々な業種の会社を企業買収によって事業規
模を拡大してきました。

 

イントラネットを使って、社内のコミュニケーションをと
っていましたが、永らくそのソフトウエアを使い続けてお
り、社内の業務はいまだに紙でのやりとりが主流でした。

 

そんなとき、社長の鶴の一声でペーパーレスプロジェクト
を始めることになり、その元コンサルの方がプロジェクト
のまとめ役として参画することになりました。実際にプロ
ジェクトを始めるにあたり、この会社は非常に多岐にわた
る業種の会社で構成されているため、この方は本社がリー
ドするのではなく、検討の進め方は全て現場に任せた方が
良いとの判断をしました。

 

すると、現場の方からプロジェクトに対する反対の声が上
がり、プロジェクトの活動を一旦停止せざるを得なくなり
ます。

 

今は、数ヶ月経って再度取り組みを始めるべく準備をして
いる段階で、是非ともそのプロジェクトの運営に力を貸し
て欲しいということでした。

 

私:取り組もうとしている内容はよく分りました。ところで、なぜ今ペーパーレスプロジェクトをやらなければならないのですか。プロジェクトの目的を教えて下さい

社内コンサル:それが決まっていなくて、これから考えなければならないのですよ

私:ああ、そうですか(それはプロジェクトが炎上するのも当然だな)

 

 

大義名分のないプロジェクトは迷走する

この会社が取り組もうとしているペーパーレスは、たし
かにクラウド化が進んだ現在では技術的にも実現可能性
の高い内容だと言えます。

 

しかし、なぜ自分の会社が今それをしなければならない
のかについて、社内の誰もが納得できる(腹落ちのする)
ストーリーが共有されていないと、プロジェクトの重要
な段階での判断がブレる怖れがあります。

 

発明王のエジソンも目的のない努力に対して、次のよう
な言葉を残して警鐘を鳴らしています。

「成功のために汗も努力も欠かせない。だが無目的の努力だけでは大海をさまよう小船のごとく、あるいは密林の中を迷い続ける迷子のようにいつか力尽きる」

 

社長の思いつきでプロッジェクトが始まるということは
よくあります。
そういう場合、依頼を受けるコンサルタントとしては、
なぜそれを今やらなければならないのかを社長と膝詰め
合って、より具体的な内容に落とし込んでいきます。
言い換えれば、プロジェクトの目的が決まらない限りは、
コンサルティング会社として、プロジェクトを始めては
ならないのです。

 

www.inst-of-bizskills.com

 

これは外部のコンサルティング会社が第三者的な立場に
いるという、コンサルティング会社の本来の役割や価値
が発揮される場面です。

 

しかし、社内コンサルタントにそのような客観的な立場
を期待するのは難しいのかもしれません。
外部のコンサルティング会社であれば、経営者に少々厳
し目のこともあえて発言することもありますが、社内コ
ンサルタントだと経営者は上司であり、彼らの業績の評
価者でもあります。
あまり、ズバズバということで、自分自身の社内におけ
る立場を悪くできないという意識が働いてしまい、最悪
の場合「上から言われたことだから」といって社内を押
し切らざるを得なくなります。

 

企業が社内コンサルタントに期待する役割の一つには、
コンサルタントが様々なプロジェクトで習得した論理的
な思考法やタスク管理などのノウハウを社内に落とし込
むことがあります。

 

しかし、外部のコンサルタントが担っている役割を社内
コンサルタントに期待してしまうと、充分な効果が発揮
されないことがあります。

 

 

最後に

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本日の記事はいかがでしたか。

 

社内コンサルタントにも外部コンサルタントにもそれ
ぞれメリットとデメリットがあり、両者を上手く使う
ことで最大限の効果が上げられます。